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1月, 2021の投稿を表示しています

江戸の声 向こう岸の船を呼ぶ

  川沿いの料亭へは、お客は船に乗っていらっしゃる。 お帰りも、もちろん船。 ということで、 料亭の女中さん達は、川向こうの船頭さんを呼ぶために、音曲を習ったという。 雑踏の音、川の波音、  流れに沿って風は吹く。 雨の降る日もある。 雪の日も。 そんな時でも一発で向こう岸に通る声。 外では、室内のようには声は響かない。 空気の中に吸われて消える。あっという間に喉は潰れる。 江戸の暮らしの要求する身体能力の恐るべき高さよ! どんな声だか聴いてみたい。

江戸のからだ 団十郎

同じく河鍋暁斎展から、 月替りのお軸。12月。   「暫」、出の前。 模写してみました。 本物は、この團十郎の凄みをよく写して、 この方、名優だわ、この舞台絶対面白いわ!と確信させる。 一ノ関圭の「鼻紙写楽」の團十郎の造形は、きっとその絵から。 かつて、 凄いはたくさんあった。

江戸の身体 踊り

 東京駅、ステーションギャラリーの河鍋暁斎展。 暁斎の下絵スケッチばかりの展覧会。 踊りの振りの流れ18コマを裸体図でかきとめた小さなスケッチから目が離せない。 ものすごく、身体能力が高い、躍動感があって、愉しい。 と言う訳で、その絵の一部を模写して、 ついでに、着物も着せてみました。 ちょうどテレビで「都をどり」をやっていたので色はそれ風で。 あらわれたのは、柔らかくって、楽しくって、おおらかなからだ。 古い記録フィルムで見た「元禄踊り」を復元したかたの踊りもこんな感じだった。 かつて 、凄いはたくさんあった。