バイト先の人が、早池峰神楽を一晩中見るバスツアーを企画して、
人数合わせで誘われたのだった。
演者ゆかりの農家の大広間に泊めて頂いて、
とうもろこしの茹でたの、野菜の天ぷら、
茄子とカマボコと紫蘇の甘塩っぱい炒め物だの、
お母さん方のいろんなご馳走を頂いて、
早池峰神楽の地元で一晩中、神楽を拝見したのだった。
(だいぶ新しいけれど、YouTubeに早池峰神楽があったので、ご覧ください。)
早池峰神楽大償神楽三番叟
拝見して、ビックリした。
音も踊りも物凄くかっこいい!
跳ねる跳ねる。強靭な足腰。
ああ、この人は山仕事する人だと思った
そして、変拍子が入る。
拍子の取り方を随分親切に教えてもらったが
歯が立たなかった。
今まで自分の身に有った
音楽やリズム、運動と、全く違うものがあった。
すごく面白くてかっこいい、
だのに音もリズムも節回しも聴き取れないところがある。
それから、国立劇場でやる民俗芸能をよく見にゆくようになった。
いろいろな土地のいろいろな声、いろいろな踊り。
やっぱり、聴き取れない音や節回しがある。
それから十年以上経ったある時、
音頭取る声が全部聞き取れることがあった。
そして、これはわたしの耳が良くなったのではなく、
音頭取る人の身にある音やリズムが、
私のと同じになったのだなと思った。
ちょうど、カラオケが流行って
地方にもカラオケ屋さんが増えた頃と記憶している。
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